レコードで、いい思いした話

今はなき、地元の廃盤専門店。お爺さんが、1人で、やっていた。お店が、雨で、早上がりしたので、立ち寄ったんだ。お爺さんと、たわいない話していたら、店に、明らかにホームレスと思われる雰囲気の傘もささずおじちゃんが、突然、入ってきた。慣れた感じで、コレ 買ってください、、、。雨に濡れ気味のレコードを入れた紙袋をお爺さんに渡すと、レコードを、ささっと目を通して、千円札をびしょ濡れホームレスに渡したんだ。

又、来るよ、、、 あーーまたな、、のやり取り

お爺さんは、紙袋を取り出して、一枚 一枚、レコードを吟味している。

おー〜〜〜〜〜 こりゃ、スゲ〜ーと叫んだんだ。

手に持つシングル盤を見たら、緑色のジャケットで、曲名は、オンボロ汽車ポッポ、、、

 

コレは、ワシも、長年 廃盤屋やっとるが、初めて見たよ、、、

 

へえー じゃあ、買おうかなぁ、、と私

 

ちょっと、、高いよ、、

 

いくら?

 

うーーん まぁ、、、五千でいいかな?

アンタ、、持ってくとこに持っていけば、万は下らないよ、、間違いない、、、

 

でも、いきさつの一部始終を見られてるので、

お爺さんも、弱気だった、、

 

あのさぁ、、五千は、ちょっと、、

だって、、 さっき、袋一杯で、千円だったよね、、 三千円で、駄目かな、、

 

うーーーん、、アンタにゃ、かなわん

いいよ、、と口惜しそうに、言った。

交渉成立して、聴いた事も、無い、オンボロ汽車ポッポは我が家へ、、、

 I 96 0年代のロカビリーブームに流行った洋楽のカバー曲だ、、

しばらく家にあったが、蒲田にあるえとせとらレコードに他の用無しレコードを処分しに、行く時に、あの爺さんの言ってた事は、マジかいなと思い、汽車ポッポも持って行ったんだ。

 

すいません、、

レコードを売りにきました、

 

あ、では、拝見します。

 

レコードを高いやつ まぁ、高いやつ どうでもいいやつ と寄り分けていく。

 

その時、汽車ポッポは、高いやつの所には、区別されず、ぽつんと一枚置かれた。

 

そして、結果発表、、

何と、汽車ポッポは、買い取り価格が、、

 

7万八千円、、、

私は、たまげて、えー〜と声が、出てしまった

 

すると店員は、安いですか?と来た!

私は、すかさず、えーまぁ、、とか、丸逆の事を言った、、

すると店員は、店の奥に一旦入り、

 8万500 0円で、どうでしょう?

ウーンとか、言いながら、まぁ、いいですよ

ちょっと安いけど、、よく言うよ、、、

 

長年 買い取らせて貰ってますが、現物は、初めてですね、、やっぱ、あの爺さんと同じ事を言った。

まぁ、その後は、しばらく空を飛ぶようなウキウキ気分で、、

まぁ、コレが、レコードマニア時代の最高の楽しかった思い出かな?